15人が本棚に入れています
本棚に追加
「ぅうーん……餃子が…」
「…」
「イタッ!…はっ、しまった!寝ちゃったのか!」
…脳天気にすーぴー寝息をたてていたこのちび助が妙に勘に障って、おでこをぺちりと叩いた。
一瞬ビクッとしたが、すぐに起き上がって寝ぼけ眼でキョロキョロしている姿は愛らしい。
まるで小動物のようなこの風貌だが、こいつは立派な男だ。
「おい、虎太郎。いつまで寝ぼけてんだぼけなす」
いつまでも寝ぼけて、支離滅裂なことを喋っているコイツに辛辣な言葉を浴びせた。
「…あ、青太。おはよう」
「おはようじゃない、そろそろ寝ぼけるのはやめて現実をみろ」
‥
最初のコメントを投稿しよう!