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「せんせー!子供はパパとママがチューしたら産まれてくるんだよな!!」 そう言った彼は、私の通う学校のクラス一やんちゃ。 毎日のように先生を困らせている。 「え…?あ、あぁ……」 「違うよ」 「なんだよ」 「子供はね、パパとママがチューするだけじゃ産まれない。ママの「こら!!アリアちゃん!!!」 詳しく話してあげようとしたけど、焦った先生に止められてしまった。 ついでに私のママとパパを呼ばれて、私は怒られてしまった。 「もう。どこでそんなこと覚えたのよ…」 「パパとママ?」 「教えてないわよバカ」 溜息をつかれてしまった。 「教えてもらったんじゃなくて、見たの」 「え?」 「パパとママがしてるとこ。二人の記憶を見たの」 「……何を言ってるの?」 「今までも色々見てきたよ?」 「ふざけるのもいい加減にしなさい」 ……? みんなには見えないのだろうか。 もしかして、私は人とは違う……? 今まで、これが普通だと思ってきたけど…。 子供のくせにやけに大人びてる。とはよく言われたけど、それは多分、親とかその辺を歩いてる大人たちの記憶を見て、情報を知っていたからなんだ。 私は、この力をあまり口外しないでおこう。と強く思った。
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