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~帝国へ向かう途中。騎士団の馬車内にて~
「もうアステリアとかめんどいな、リアでいいや」
「え……何がですか?」
「お前のあだ名。何で一々アステリアアステリア言わにゃならんのだ。だるい、だからリア」
「リア……ありがとうございます。貴方は私が王女だと知っても、普通に接してくれるんですね」
「同い年の女子にヘコヘコするとかやってられるか」
「ふふっ、そうですよね」
なんて事を言ってたら、帝国へ着いた。
デカイ。普通にデカイ。巨人が進撃しても大丈夫なんじゃね?と思うくらい高い城壁が、地平線までとはいかなくてもそれに匹敵するくらい延々とのびてる。
ポカンと口を開けてしまってるのが分かるよ。こりゃ凄いね、さすが大陸で一二を争う大国だわ。
「では、ここからはこの転移魔法陣で城門まで転移してもらいます」
城壁の守衛室らしき所に行くと、若い兵士さんが何やら幾何学的な紋様が描かれた魔法陣を取り出した。
「お願いします」
リアと俺が魔法陣の上に立った瞬間、目の前がゴツゴツとした岩壁から、白へ変わった。
騎士団の皆さんを転移させるほどの力はないので、彼等はそのまま歩いて帰ってもらうことになったとか。
「………でけえ」
もはや絶句するしかないね、この城。壁は白一色で統一されており、屋根は青い。ネズミのあの城よりも2、3倍はでかい。
「さあ、まずはお父様へ会いに行きましょう」
そして、連れられたのは青と白で作られた謁見の間。装飾が控え目にされ、金ぴか豪奢な置物など一切ない。だが、それ故に荘厳さが際立っている。
そして、俺とリアは謁見の間の中央にポツンと立っていた。
「なあ、国王ってどんな人?」
「そうですね……全ての民をこよなく愛し、差別や汚職を許せない方ですね。その性格と気質から、国民全員にこよなく愛されてます」
ふうん……リアの言ってるのだと、国王かなり良い人っぽいな。
良かった~。嫌な奴だったら、即行で殺るところだったわwwまだ安心は出来んけどね。
そんな事を話してると、やっと国王が出てきた。
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