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他にも、【虚無】や【矛盾】など色々ある。が、説明がめんどいな……やるんだけど。
【虚無】は、簡単に言うと『何も無くす』。魔力も、肉体も、精神さえも、総てが『無くなる』。元に戻すことは出来るけどね。
【矛盾】は……めんどいな。最強の矛と盾がぶつかり合ったら、ってヤツがあるだろ?その勝敗を決定させるのが【矛盾】。
つまり、俺が『盾が勝つ』と思ったら盾が勝って、『矛が勝つ』と思ったら矛が勝つんだよ。そんだけ。
あ、でもこの能力、『初級のファイアーボールで最上級のシールドを壊せる』から、それなりに便利。
まあ、後の能力は追々説明するとして……
「寝るかね」
ベッドへダイブ!
うぴゃあああああやわかいいいいいいいwwwwwww最高おおおおおおお!!!!
―――――
「朝か……」
気付いたらもう夜が明けてるっていうね。
「ん~……良く寝た」
はあ、この身体は便利だなぁ。殆ど疲れないし。唯、本気で地面を殴ったら星がオワタするからそれが怖い。
「サカキ様、起きてらっしゃいますか?」
ノックの後、メイドさんが入ってきた。
「あ、起きてますよ~」
「ご夕飯の時は寝てらしたので……良くお眠りになられましたか?」
「はい!そりゃもう最高の寝心地でしたよ!ありがとうございます!」
「ふふ、それは私ではなく、旦那様に言って下さいませ」
「あ、それもそうですね~」
あはは~、と少しだけ笑った後、朝飯を食べにリビングへ。
「あ、サカキさん。おはようございます」
「お、起きたね。おはよう、その顔だと良く寝れたようだね」
リビングには、リアとクルセスさんと……リアのお母さんかな?がいた。
「うぃ、おはようリア。クルセスさん、おはようございます。凄い気持ち良かったです」
「はは、ありがとう」
「え~と……それで、リアのお母さんですか?」
「ええ。フーアと言うわ。娘を助けてくれてありがとね?」
「いいですよ~、俺も寝心地最高のベッドで寝れましたから」
「…ふふっ、サカキ君、と言ったかしら。貴方、面白いわね」
「顔がですか?」
「ぷっ、アハハ!そんなわけないじゃない。でも、やっぱり面白いわ」
「ほらほら、せっかく用意してくれたご飯が冷めてしまうよ。話は食べながらでもしようじゃないか」
「ふふっ……そうね」
「はいな。では……」
『いただきます』
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