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後はまあ、明日に帝会議を開くから準備しておけと言われて俺はギルドを出た。
「クルセスさーん。登録終わりました~」
「おお、お帰り。どうだった?」
「帝になりました」
「(゜Д゜)」
ですよねーwww
「はあ……まあ予想はしてたけど、いざ聞かされると驚くね…。あ、それと編入届けはもう出したから、明日から学校に行くことになるよ。大丈夫?」
「大丈夫だ、問題ない」
「制服は客室に置いてあるから。ていうかもう、ここに住む?」
え、いやさすがに……。
「寮は無いんですか?」
「あるにはあるけど……もう古いからね」
なるほど………。
「じゃあ、明日からはそっちに住みます。色々とお世話になりました」
「君がそう言うならいいけど、本当に良いのかい?」
「はいな。寮の方が気楽に過ごせますし」
王城ってのは、どことなく居辛いんだよな……ベッド以外。
「そうか……でも私は、君に恩を返せたとはまだ思ってないんだ」
え~……俺としては、ここまで優遇してくれただけでもう充分なのに。王族って気前が良いね。
「あ、じゃあ最後のお願い、聞いてもらっていいですか?」
「ん?なんだい?」
「あのベッド、貰えます?」
―――――
そして、翌朝。
「いや~、お世話になりました」
「こちらこそ、楽しかったよ。好きな時に、遊びに来るといい」
「ウフフッ、貴方のお陰でこの二日間退屈しなかったわ。ありがとね」
俺とクルセスさん夫婦がお別れの挨拶をしてる間、リアは何故か無言だった。
「教室はリアと同じ教室にしておいたから、何か分からない事があればリアに聞くといい」
「わざわざ学校での配慮まで……すいません」
「いいのよ、これくらい。むしろまだ足りないくらいなんだから」
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