15663人が本棚に入れています
本棚に追加
「それよりリア、どうしたんだい?さっきからいやに静かだけど……」
顔を俯かせていたリアだったが、意を決したように顔を上げ
「お父様!お母様!私も寮で生活することにします!!」
『……………』
は?
『ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!!!』
―――――
はい、今リアと一緒に学校の校門の前にいま~す。
ちなみに制服は、白いブレザーに紺色のズボンだった。俺は黒の方が好きなのに……。
てか、でけえ……。縦は城程じゃないが、横は城と同じかそれ以上にあるぞ?
「ではまず学園長室に向かうように言われてるので、案内しますね」
「はいはい……」
あ~、テンプレだなぁ…。
と、そんな事を考えてる内に学園長室の前に。
「失礼します」
「失礼しま~す」
扉を開けると、そこにいたのは緑のスーツを着たナイスミドルのおっさんが。
「いらっしゃい。そしてようこそ、我が学園、ゲシュタルト学園へ」
ちょwwww名前www崩壊してしまいますwwwwwww
「僕の名前はミラージ=ロドハルト。君がサカキ君だね?国王様から聞いてるよ、圧倒的な力で帝になった凄い人物だって」
「はあ…どうも。仰る通り、昨日帝になった『大帝』のサカキです。……貴方も帝ですよね?」
「おや?こんなすぐにバレるとは思わなかった」
そら分かりますよ。優雅な仕草で隙の無い構えに、体内にある魔力量、そして俺に若干殺気を放ってきてるんですから。
え?何で魔力量が分かるのかって?これも貰った能力の一つなのですよ。
「ご明察の通り、僕は『風帝』だよ」
「その風体でですか?」
「……ぷっ、ははは。君は面白いね。これからよろしく頼むよ」
「いえ、それはこっちの台詞ですよ。こちらこそ、よろしくお願いします」
「学園長、失礼します」
何か、眼鏡を掛けた神経質そうな男性が来た。
「やあ、よく来てくれた。彼が、君達のクラスの担任だよ」
「よろしくお願いします」
「グリム=ジョーだ」
ちょwww名前wwwww
「しかも先生も帝じゃないですかwww」
「っ!?何故それを!」
「あ~、落ち着いてくれグリム先生。彼は『大帝』だよ」
「何っ!?随分若い帝が出来たと聞きましたが……彼が?」
「間違いないよ」
最初のコメントを投稿しよう!