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「なるほど……まあいい。この学園の生徒として生活するなら、規律を守って行動するように」
「はいな~」
「気の抜けた返事だな……では、教室へ行くぞ」
―――――
「では、俺が呼んだら入ってこい。それと、アステリアは教室に入れ。お前はここの生徒だろう」
「はい。ではまた後程、サカキさん」
「おう。案内してくれてありがとさん」
「……お前は、仮にも一国の姫だぞ?」
「そうですね~、それで?リアも俺達と変わらん『唯の』生徒ですよ」
「………そうだな。では、少し待っていろ」
そう言って、グリム先生は教室へ入っていった。
「静かに!今日はこのクラスに、編入生が来る事になった」
『ええぇぇぇぇ~~~!!』
「マジっすか!」「男?女?」「イケメン?可愛い?」「男の娘だったら……デュフフ」「イケメンだったら……即刻排除だ」「先生~どんな人なんですか~?」「ていうか男子五月蠅い!先生の声聞こえないでしょ!」「はあ!お前等だって五月蠅いじゃねえか!人の事言えるか!」「なんですってぇぇーー!!」
「静かに!!」
シン…と静まり返った教室。
「はあ…まったくお前等は。とにかく、入ってきていいぞ」
「え、いやですww」
「は?」
いやだって、この空気で入れとかww中々厳しいですよ先生www
「いいから入ってこい!」
「うーい…」
まあでも入るんですけどね。廊下に立ちっぱはダルイのですよ。
俺が入ってきた事で、ざわめくクラス。
「自己紹介を」
「はいな。サカキで~す。よろしくお願いしや~す」
「早いな。もうちょっと何か言えなかったのか」
「すいません、ダルかったので簡潔にまとめてみました」
「はあ……誰か、サカキに質問ある奴いるか?」
お、早速一人手が挙がったな。赤い髪した、弄られオーラ満載の男だ。
「俺は火の貴族、レン=ガズフレアだ!よろしくな!サカキの魔力量ってどれくらいあるんだ?」
「あ?魔力量?そうだな~……」
無限です、なんて言えないだろうし……確か、一般学生の平均が1000万だったから……
「5000万くらい、だったかな?」
「5000万!?スゲえな!」
「次は僕から質問良いかい?」
今度は、緑髪の糸目優男君……うん、ハ〇マっぽい奴が手を挙げた。
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