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「僕は風の貴族、ローグ=ウィンディスだ。君の属性は何かな?」
「属性かあ……」
なーんか、色々試行錯誤してたら新しい属性作っちゃったんだよなぁ……空間と時を融合したら、次元っていう新属性が出来たし。水と光を掛け合わせたら、透属性っつう男子垂涎の属性も作れた。これが意外と楽しくて、どんどん試したら、完全な俺のオリジナル属性がた~くさん出来ちまったんだよなぁ……。
で。どうしようか……んじゃ、無難に
「属性は5大属性全部、それと稀少属性がある」
「五大属性全て!?それに稀少属性まで……君は一体、何者なんだい?」
「おいおい、俺は『ただの』学生だぜ?それ以下でも以上でもない」
「……そうかい」
ローグは、何か思案しながら座った。
「他にいるか~?」
「は~い」
まだいるのかよ……メンドクセ。
次に手を挙げたのは、ふわふわの水色の髪を持った、天然そうな女子生徒。
「水の貴族の~、リリー=アクアスですぅ~。サカキさんは~、苗字が無いですけど~、どうしたんですか~?」
一々間延びした言い方だな……。
「ああ、苗字?捨てたよ」
だって『サカキ』ならギリギリいけても、『モチヅキ』はさすがにないでしょ。
「えぇ~?それは~、家庭の事情~」
「ああ、うん。そんなところ」
「そっか~、ごめんねぇ~」
若干落ち込んだようだが、生憎間延びした言い方のせいでそんな風に見えないっていうねww
「まだいるか~?」
「………」
ん?何か茶髪の女子生徒が手を挙げてるな。静かに。
「………土の貴族、ルウ=ソイルハート。どこから、来たの?」
む、コレは難しい質問だな。上手くはぐらかすか。
「どこだったかな~。確か、東にあるリンドウ独立国だった気がする」
「………そう」
そう言って、少し納得がいかないといった顔をしながら座った。静かに。
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