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「ご武運を」
そう言って私は、彼を新たな世界へ転移させた。
そしてそのままフラフラと部屋を戻り、白い椅子に座った。
「…………」
有り得ない。そう表現するしかなかった。
確かに私は、彼に出来るだけ強い能力を与えようとし、強い肉体や全属性など様々な能力を送った。果ては神力まで送った。
幾つかは入りきらず、せいぜい特殊属性までだろうと高を括っていた。
しかし結果は……彼は、私のあげた能力全てを取りこんでしまった。
今まで転生させてきた人間で、そんな人は知らない。
「望月 榊さん…」
彼は一体、何者なのだろう?
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