第2話

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垣根「学生の多い所って言ったら、第七学区だな。よし、そこでいいや。」 第七学区というのは『学舎の園』をはじめとした、学校の多い学区である。当然、学生も多い。 心理定規「確かにそうだけど随分と簡単に決めるのね。」 垣根「そんなことでいちいち悩んでたら日が暮れちまうだろ。んじゃ、次は店の外観だな。」 心理定規「普通に一般的なコンビニと同じ形でいいじゃない。」 という心理定規の発言に呆れながら垣根は答える。 垣根「それじゃあ個性が出ないだろ。なんかこう俺っぽさを出したい。」 心理定規「例えば?」 垣根「そうだな・・・例えば、羽が生えてるとかどうだ?俺っぽいだろ。」 心理定規の表情が固まる。 心理定規「あなたって能力だけじゃなくて中身もメルヘンなのね・・・」 垣根「心配すんな。自覚はある。」 心理定規「でも、お店に羽なんてついてたら不気味じゃないかしら?」 垣根「確かにな。んじゃ、どうすっかな~お前なんかないのかよ?」 心理定規「特に何も無いわよ。そもそもそんな外見にこだわらなくてもいいんじゃないかしら?」 垣根「それもそうだな。外見じゃなくて中身で勝負だよな。」 心理定規「なんかもてない男の言い訳みたいよ、その言葉。」 垣根「うるせーよ。じゃあ、第七学区行って場所決めるか~。」
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