「体とは正直だ」

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少し校内をさ迷った後、目的の場所を見つけた。 「……『総学院長室』。あったのう」 「……同じプレートに『理事長室』ともあるんだが」 「……あの理事長と同じ職場で同じ部屋、か……。心が休まらんじゃろうな……」 僕らは総学院長に同情しながら、ドアをノックした。するとドアが開き、 「よう、何か用か?」 総学院長からかなり気さくに話しかけられた。と言うか、この人がドア開けたのか。入れと言われるかと思っていたら。 「雨宮様! ドアくらい開けさせるべきですわ! むしろ私が召使のように開きます、股を!」 月ヶ洞理事長は相変わらずなようでむしろ安心した。 総学院長は頭に手を当てながら(月ヶ洞理事長の発現に呆れたらしい)、サキュバスさんと僕を部屋に招きいれる 「取り敢えず、茶でも淹れるから座ってるといい」 総学院長がソファに座るように勧める。 僕たちは柔らかいソファに座り、僕は総学院長室内を見回す。月ヶ洞理事長が座っている椅子や、使っている机はとても高級そうだ。とてもイメージに合っている。 しかし、総学院長が使っているであろう机や椅子はなんだか、そんなに高級そうじゃない。機能性の方を重視しているようで、机の上には小物入れや筆立て。ファイルを立てる小さな本棚みたいな敷居。飲み物を置くケースなのが置いてある。あと、写真立て。写真には奥さんらしき人物と娘らしき女の子二人、そして総学院長が映っている。 「雨宮様! お茶汲みなんて雑用、私にさせてくださいまし! 雨宮様のお茶にだけ睡眠薬入れますから!」 「仕事しててください理事長」 「敬語なんて酷いぃ! あへぇ!」 「なんでアヘる……!?」 総学院長は月ヶ洞理事長(アヘ顔)をあしらい、僕たちにお茶を出してくれた。
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