59人が本棚に入れています
本棚に追加
「じ、じゃあ、お構いなく……」
「ちょっと待てやぁぁ!!」
必殺の勇者チョップ!!
これ、実際に魔王にやったら俺の骨が折れた。すぐに僧侶が回復させてくれたが。
「い、痛いっ! 入っていいって言ったじゃないですか!」
「前言撤回っ! 悪魔が入ったらダメ!絶対!」
「どう見たって人間じゃないですか!」
「お前が悪魔って言わなきゃ騙せただろうが!」
「こんな胸がぺったんこな人間がいるもんですか!」
「い る よ!
貧乳馬鹿にすんな!
あと、自虐的になるな!」
「じゃあ、入ります」
「だから、入るなっ!」
この悪魔の襟首を持って引き寄せる
うわ、本当に貧乳だコイツ。
「だいたいこんななんの変哲もない街に何をしに行くんだ」
「ここが一番警備がザルと聞いたので国王を殺しに……
ほら、私悪魔でしょ?」
ああ、確か悪魔って魔王の手下だったな。
って、魔王復活したのかよ!正直どうでもいいけど!
……待てよ、あの国王が死ねば俺は門番生活から打ち首無しで解放される。
イコール、俺再び自由~☆
「よし! 通れ!」
「………えっ?」
悪魔はキョトンとした表情になる。
今だけ悪魔を応援しよう!
魔王討伐の時、ハエみたいにチョロチョロうざかったけど。
「その変わりしっかり殺せよ!」
一命を取り留めて俺も道連れとか冗談じゃないからな。
最初のコメントを投稿しよう!