第1話 門番と悪魔

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「ほ、本当にいいんですか?」 「いいよ あっ!? 北の門から侵入したって言えよ もしもの時は。」 「え、ここ東じゃ……」 犯罪の基本は責任転嫁なのさ。 「でも、あそこの衛兵はけっこう強いぜ、勝算あるのかよ?」 「い、一応ある程度の魔法は覚えてます」 なるほど、魔法か。 なら…… 「確かあの衛兵の装備は耐火の紋章が刻まれていた。火の魔法は避けろよ」 王の暗殺に精一杯の手助けをする勇者の図。 「あ、ありがとうございます門番さん!」 「礼はいいからさっさと殺してこい」 国家反逆罪ってね、間接的に反逆しても罪にならないの、これ豆知識。 「じゃあ、門番さん行って来ます!」 「やっぱり俺って幸先いいかもな~☆」
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