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光目線
「おーい、侑吾!一緒にトイレ行こうぜー!」
なんとなくかけたこの一声。
あいつは「おう」と短く返す
俺はこの時はまだ気づいていなかった
この何気無い会話が、この先の俺らの関係を大きく変えるきっかけになるとは…
そんなこんなで、侑吾と一緒にトイレにきた。
最近流行り(?)の連れションというやつだ。
うちの学校では最近連れションが流行っていて、特にトイレに行きたいわけでもないのにわざわざ友達を引き連れてトイレに集る奴らまでいた。
まあ俺らはそういうタイプでもなく、教室の隅で平和に過ごすようなタイプだ。
…ぼっちとかいうな。根暗とかいうな。
まあそんな日常でも、俺らは充実した学園生活を送っている…つもりだ。少なくとも、俺は…。
侑吾目線
「おーい、侑吾!一緒にトイレ行こうぜー!」
光か、今日もやかましいな。
トイレなんか1人で行ってくればいいのに。
…まあ、俺も丁度トイレに行きたいなと思っていた所だから、いいか。
一瞬のうちにこのような思考を巡らせ、
短く「おう」と答えた。
そんなこんなで、光と2人でトイレにやってきた。
…しかし、俺はそこで少し違和感を感じた。
何故だろう。連れションが流行っているこの学校で、トイレに誰もいない…?
そんな微妙な違和感を感じたが、少し経って気がついた。
…今日は、学校の図書館の開館日だったんだ。
それでみんなそこに集まってるわけか。
この学園の生徒は、どこかに集るのが好きだな。
なんてことを考えながら光とトイレに入った…。
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