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あなたのねうちはいかほどですか
わたしのねうちはいかほどですか
もしも世界に わたししか人がいなかったと ありがちな想像を ちょっとしてみます
わたしのねうちは わたし自身しか計れないのだけれど
わたしは その計り方を知らないので
わたしのねうちを知ることは 一生ないでしょう
あなたのねうちはいかほどですか
あなたのねうちはいかほどですか
もしも世界にあなたがたくさんいたと おかしな空想をはたらかせてみます
あなたのねうちを測るのは 仮にわたしだったとして
どのあなたがわたしの好きなあなただったか 見分ける術をもてなくて
あなたのまことのねうちを知る機会は 二度と訪れないでしょう
わたしのねうちはいくらですか
あなたのねうちはどのくらいですか
もしも世界にあなたとわたし 二人きりだったと あり得ない妄想を浮かべてみます
わたしにとってあなたのねうちは 測れないほどのものです
たぶんあなたにとってのわたしのねうちも 計れないものなのでしょう
わたしのねうちは計れません
あなたのねうちも測れません
あなたとわたしでいる限り きっとそれで十分です
あなたとわたしでいる限り 無理に数字をつける必要などないのかもしれません
無理に比較することなど意味のないことなのかもしれません
あなたにはあなたしか出せない音があります
わたしにはわたししか出せない音があります
そして世界には そのたくさんのあなたとわたしの音色があふれているのです
あなたの音色は何色ですか
わたしの音色は虹色です
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