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僕は、内乱の軽率だった戦争が
他の世界へ影響を及ぼしている事を聞き
救済すべくして旅に出た。
被害を受けた世界へ対し助けと謝罪は
義務だと思っている。
そして、ある世界。
そこは大きな災厄は綺麗に取り除かれて居た。
復旧と改築で人々は忙しく働いていた。
ふと、背後に気配を感じた。
振り替えると、少女がぽつんと立っていた。
明らかに恥ずかしがり屋なのを主張するかのように顔をうつむかせて杖を折るんではないかってぐらいに抱き抱えるように握りしめていた。
「……誰…ですか?」
発せれた言葉はか細く、自信が無さそうだった。
それに対して僕は短く答えた。
「旅人です。」
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