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ジリジリジリジリ!!パシッ!!
「ふぁぁ~…もう朝か。」
めざまし時計の音で目が覚める。清々しい日曜日だ。とても気分がいい…ただ…
「おい…どうしてまた俺の布団で寝てるんだよ…我が弟よ。」
俺の隣にはグッチョリと寝汗をかいた弟、芳乃一真(よしのかずま)が寝ていた。こいつは寝ると何故かは知らないが寝汗をめちゃくちゃかく。すげぇ気持ち悪いんだけど…
「フミャ……あぁ…兄ちゃん、おはゆぅ…今日は絶好の日曜日だね?能力バトルやろうよ。全力でさ!」
「めんどくせぇなぁ…まぁでも、お前の能力めちゃくちゃ怖えもん…やだよ。」
正直本当に危険だ。本当に危険だから…喜楽妹の能力より危険だから。
「ぼ、僕だって危険なことはよく知ってるもん!でも僕は兄ちゃんみたいに強くなりたいんだ!」
「正直お前の方が強いよ…俺はろくに能力使えてないけどお前は別だ。死ランクでもトップクラス。全国ランクでもこの前2位だったんだろ?十分じゃないか」
「そ、そうだね…分かったよ。じゃあ僕はシャワー浴びて遊んでくるね!」
そう言って、弟は出て行った。これが最後の言葉だとは知らずに…
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