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「さて…邪魔者もいなくなったし…なにしようかなぁ…ゲームはやり飽きたし…漫画も見飽きた。そうだ。能力を発動してみよう。」
「能力開花!バットエンド!」
その時、俺は自分の力を制御できずに家を潰してしまった。あの時のことはよく覚えている。確か能力保険があったから助かったんだよな…まぁめちゃくちゃ怒られたけど…
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「喜助ぇ!ご飯だよ!降りてきな!」
あの後俺達は家が潰れた為に近くの婆ちゃん家に泊めてもらうことにした。まぁ結構広い方だし、窮屈では無かったな。
「そういやあいつはどうした?遊びに行って帰ってきたんだろ?いないじゃん。」
俺は弟が帰って来ていないことに気づき、そこを指摘した。すると家族内でも、どこに行ったんだ?と話し合われた。そしてそこになる一つのチャイム音。俺は直ぐに弟が帰ってきたと思い玄関に走った。チェーンを外し、鍵を開けてドアノブを右に回して押す。するとドアはギギギと音を立てて空いて行く。そこにある弟の姿を見るために。だが…
ドチャァァ……
「え……な、なんだよ…これ…」
扉を開けた先にあった物は血を大量に垂れ流し状態になった弟の姿と、その弟を投げたと思う女の姿。俺より少し年上だろうか?白く綺麗な肌は赤い血で汚れ、黒く綺麗な髪も赤い血で汚れている。その女の方には赤いオーラを纏った斧。
「そいつ…目障りだから殺したよ。処理はしといて。能力は貰ったから」
あ、あああ…目障りだから…殺した?俺の弟を?何故?目障りだから?どうして?嫉妬?こんな疑問も馬鹿らしくなってきた…殺そう。根絶やしにしよう。殺るんだ。俺が殺ると言ったら殺る。
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