第1話

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 僕はニート作家をしています。  昔からこうだったわけではありません。  僕はこの生活に入る前までは、企業に就職し、働いていました。  動きたいんです、働きたいんです。  働きたいけれど、働けないんです。  ニート作家の定義としましては、 両親に生活費の補助をしてもらいつつ、 家で作品を書き続け、僕がいつか恩返しするというものです。  オヤジギャグ  鳥の砦はこの巣だ  鳥って、どうしてこう  爽やかに鳴くのかな  全然爽やかじゃない僕は  うなだれる  壁紙の白が白い目に見える  電気アンカが壊れてしまった。  お金が無いから買えないし、親にせがむのもおかしい。  あ~カッコ悪いなぁ。  僕はこの2月まではしっかり働いていました。それから体調に異変をきたして今は自宅療養中です。  所持金が少しずつ減少していきます。  じりじりと恐怖感。  どんどんこだわりが無くなってゆく  いろんなこだわりが消えてゆく  親戚のおばさんからお菓子が届きました  かみしめる、  ゆっくりゆっくり  おいしいです  ありがとうございます  僕の妄想を聞いて下さい。  おかしいナルシストうつ病だと思って聞いて下さい。  僕は、実は某テレビ局に目をつけられています。  僕は多数の人からストーカーされているんです。  くれぐれも言っておきますが、僕はうつ病です。  友達や好きな人が、連日、瞼の裏に出てきて、僕とお話ししてくれます。時には役に立つアドバイスもしてくれます。  なんのツテも無いですし、なんの希望も持てないですけど、実際に会ったら何かしら恩返ししたいですね。  ひきこもりしてみて思うのは、  財産って大事だ、です。  あ~、イライラする~。  自分は何もできないくせにイライラする~。  部屋の掃除でもしようかな。  気になる人が、僕の細かい癖を直した方がいいよ、と瞼の裏から通告してきます。  そして現在、僕のケータイのアドレスに、親族以外の女性で連絡がつく人は、いません。  頭のぼんやりが
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