~第一話・傷心ハート~

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はぁ……時間が長い。 こんな長く感じたの初めてじゃないかって位に放課後までが長かった。 寝るにしても精神的ショック強すぎて寝れねーし、授業でも今日に限って当てられまくるしついてない。空気読めよ教師。 というか自分の恋愛ってこんなに意識するもんなんだなと改めて思った。いつもは他人の恋愛を掻き乱すなり、助言を与えてやったりしてたんだが、案外俺が恋愛したことなかったからかと思えてきた。 そういえば前に女落とすの手伝ってやったヤツも言ってたっけ、女を知らないヤツほど助言を与えてもらうのにはピッタリとかなんとか。そんときはフルボッコにしてやったけど、言えてたのかもな。 まあいいや、今はもう授業も終わったし、とりあえず 「ボーリング楽しむぜぇええええっ!」 「いぇええええええいっ!」 「俺たちはぁああああっ?」 「モテる同盟、一名除いてぇええええっ!」 「後半ちょい待てやぁあああああっ!」 ここでそのままの流れでレイが水をさす。ナイス弄られ役。更に真剣な眼差しでアキがレイの肩を叩く。 「えっ?だってレイだけは普通にモテないじゃん」 「そやけどワザワザ言わんとって?つか通常トーンでそれ言わんとって?」 「ちっ……白けるな…」 「それ関西人に禁句やよ!?」 それを尻目にふくちゃんは早速一投目を投げようとしている。ふくちゃんはこのメンツの中で一番上手いのだ。ちなみに俺は二番目ね。
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