プロローグ

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「やーい、チビ沙菜(さな)!」 「泣き虫沙菜~!」 幼い頃から、体も声もちっちゃくて、内気だった私。 幼稚園では、やんちゃな男子にいじめられてばっかりで。 「沙菜! イヤならイヤって、はっきり言いなさい! じゃなきゃ、またいじめられちゃうわよ?」 お母さんは励ましてくれたけど、なかなかうまくいかなくて……。 「……うぅ……ひっく……」 いつもめそめそ泣いているような、弱虫だった。 だけど……。
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