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「まぁ聞け。取り乱すのも無理ないがまずは俺の話を聞いてくれ。俺の名はシャリオット有名なドラゴン《ウリドラ》の末裔だ。そしてお前は、神から選ばれた人材だ。俺の力を使う事を許された者だ。詳しい話は追々しよう。まずは彼女を救って鳥人間を屠れ!」
そう言うとシャリオットは姿を消した。風を感じ弥生がいた場所を見るとそこには彼女の姿はなかった。
今……目の前を落ちていったのだ。
「シャリオット!どうすればいい。どうすればお前の力を使える?」
『簡単だ、ロザリオを掲げ叫べ《転生(リバイブ)》』
俺はシャリオットの言う通りに右手に持つロザリオを掲げ叫んだ
「……《転生》!!」
ロザリオから黒い光が放たれその形は変わっていく。先端がかなり鋭利で細身。刃と柄の間にはドラゴンの顔のようなもの。
……槍。1番わかりやすい例えかも知れない。いや、これは槍だと思う
「なに!?ウリドラの力があの少年の力によって解放されたのか!」
鳥人間が驚愕している中俺はシャリオットと話していた。正直、今はあんな奴に構っている場合ではない。
「シャリオット!これからどうすればいい!教えてくれ」
『本当に何も知らないんだな。自分が今何をやりたいかを思い浮かべるんだ。イメージってやつだ。』
……イメージ。助けたい。弥生を助けたい。初めてできたこの学校での友達を助けたい
「応えてくれ!シャリオット!!」
槍のドラゴンの顔の部分と柄の一番下の部分から青い炎が噴出し始めた。槍を空に構え持ち手を思い切りひねった。
爆音と共に体が槍に引かれ宙を舞ってる。
『出力を弱めるんだ。そうすれば初めてでもうまく体重移動できるはずだ。』
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