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「で、なんで好き好んで冷蔵庫の中にいたの?」
落ち着いた少年が、救出した少女と居間にある丸机を挟んで座って向かい合う。
少女は年齢は少年と同じか少し上に見える。
髪は腰まであるストレートのロング、ややつり目で鼻は高く、まるでモデルのようにプロモーションが抜群。
思わず息を飲むほどの美人だった。
「好き好んでない、好き好んでないからね!?
アンタが私を冷蔵庫に入れたんじゃない!!」
ちょっと変な人だが。
「今何か邪気を感じたわ。
アンタ、失礼なこと考えたでしょ」
「やっぱり手品師、いや超能力者のかたですか!?」
「傷ついた!
今の反応傷ついたんですけど!!」
テンションの上がり下がりが激しい子である。
賑やかだなぁ、と少年は思った。
「というか僕には可愛い女の子を冷蔵庫に入れるなんて、猟奇的な性癖は持ってないよ」
「え、今可愛いって言った?
やーん、そんなの当然だけど嬉しいなぁもう!!」
少女の場合可愛いと言うより綺麗である。
少年以外が聞いたらイラッとしそうな事を言いながら、すっごい嬉しそうにパシッパシッと背中を手のひらで叩いている少女。
着ている服がフリッフリのピンクのドレスで、恥ずかしくないのか。
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