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「えぇっ……!
な、泣かないでよ、アンタ男の子でしょ?」
少女は自分に責任があることと、予想していなかった反応を目の前にオドオドし始めた。
男の子が泣いているのに対しどうしたらいいのか分からないのだ。
色々考えた結果にとった行動は!
「た、誕生日プレゼントは、わ☆た☆し!
なんちゃってー!!
にゃはッ!」
………………。
「いらんーーーーーー!!
ふわぁぁああああん!!」
「それはいくらなんでも失礼でしょ!!?」
せっかくセクシーポーズまで決めたとっておきは、いらんと即刻否定され少女のプライドを激しく傷つけたが、先にこの状況を何とかしなければいけないと思った。
「ああもう、しょうがないわね。
冷蔵庫借りるわよ!」
そこからの行動は早かった。
冷蔵庫からカロリーの高そうなものを引っ張りだし、机の上に全部放り出す。
「これ疲れるんだから、滅多にやらないわよ?
誕生日に私を作ったお礼としての特別サービスなんだから」
少女はそう言いながら山になったマヨネーズやらバター、肉に手をかざす。
すると部屋中に眩いばかりの光が溢れだした。
今まで泣いていた匠もこれには気づいて泣き止んだ。
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