序章「HAPPY BIRTH DAY」

15/15
前へ
/17ページ
次へ
「というわけで、これからよろしくね、『姫木 苺(ヒメギ イチゴ)』ちゃん!」 「ちゃんはやめて、ちゃんは」 少女、もとい苺に絆創膏を巻かれながら笑う匠。 「ごめんね、動揺しちゃって」 「アンタが色々抜けてるっていうのは、最初のアレで良くわかってるから気にしなくていいわ」 まあ、ネーミングセンス無いからって言ってた割に名前も悪くはなかったし。 とか思いつつも健気に手当てしてる苺は、どうやらツンデレ気質らしい。 「ほら、終わったから料理再開させなさい。 アンタの誕生日、私が祝ってあげるから」 「うん!」 この日、匠の人生は変わった。 少女との出会いと暮らしは、彼の運命を彩り昇華させる。 ――それは、彼と、お菓子な彼女達の、愛しき日々――
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加