1人が本棚に入れています
本棚に追加
「というわけで、これからよろしくね、『姫木 苺(ヒメギ イチゴ)』ちゃん!」
「ちゃんはやめて、ちゃんは」
少女、もとい苺に絆創膏を巻かれながら笑う匠。
「ごめんね、動揺しちゃって」
「アンタが色々抜けてるっていうのは、最初のアレで良くわかってるから気にしなくていいわ」
まあ、ネーミングセンス無いからって言ってた割に名前も悪くはなかったし。
とか思いつつも健気に手当てしてる苺は、どうやらツンデレ気質らしい。
「ほら、終わったから料理再開させなさい。
アンタの誕生日、私が祝ってあげるから」
「うん!」
この日、匠の人生は変わった。
少女との出会いと暮らしは、彼の運命を彩り昇華させる。
――それは、彼と、お菓子な彼女達の、愛しき日々――
最初のコメントを投稿しよう!