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あまりの恐怖に壊れた桃はあっさりと開城。自ら真っ二つに割れたのでした。
「オギャア、オギャア、オギャア!」
(桃よ、裏切ったな、覚えてろ!)
桃を恨む桃太郎。しかし、始めに裏切ろうとしたのは桃太郎なのだから、文句を言える筋合いではない。
「「ウホッ、イイオトコ!」」
流石のお爺さん達も幼児は守備範囲外だったらしく、桃太郎の初めては守られました。
まぁ、いつまで守れるかは疑問ですが…
こうしてお爺さんに引き取られた男の子は桃太郎と名付けられ、スクスクと成長しました。
お爺さんから逃げ回る毎日を過ごした桃太郎は、見事に素早さ特化型となりました。
「お、お爺さん。私は鬼ヶ島に鬼を退治しに行ってきます。」
お爺さんから逃げ回る生活に疲れた桃太郎は、鬼退治を提案しました。
「わかった。気を付けるんじゃぞ。」
「そうそう、これを持っていきなさい。」
桃太郎は竹でできた水筒を何本か渡されました。
「これは?」
「米ぬか等を使用して作成した物じゃ。それを使えば滑りが良くなるはずじゃ。」
「完成したばかりで使っておらんがのう。どうじゃ桃太郎、試しに使ってから行かんか?」
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