『雨の降る街』

2/9
前へ
/47ページ
次へ
世界は10日前に終わって、 人間は俗物、肉体的な束縛から解放され、永遠を生きる こととなった。 私は歩いた、どことなく、何かを求めて。 生きるということについて考えたことのなかった私は、 この終わった世界でようやくそれを考え始めた。 何のために生きるのか?何のために生きているのか? いや、本当は考えたことはあった。 けれど、多分、その意味は理解できていなかったのだと思う。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加