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「ほう、そんなことがあったのですか」
「新学期そうそう三日も休むから何事かと思ったよ。シエナさんが心器狩りに襲われたなんて言ったら、いらない騒動が起きそうだから伏せられたんだろうね」
「まあ、銀嶺館組が理由も分からず三人まとめて休むもんやから、別の喧騒は起きとったけどな。史郎、夜道には気をつけとけよ」
「おい、双真。どういうことだ、それ? て、こら待て! 説明を、詳しい説明を求む!」
再び商店街に舞い戻ったオレの周りには四つの人影があった。クリスと双真とメガネく──じゃなかった、カイン。ギルドに偶然居合わせ付いて来てくれた親切な三人。それから、
「まったく。騒がしいヤツらだのう」
先頭で道を示しながら、呆れたようにこぼすのはたぶん学園長。
確証はない。だって、
「ん? なんじゃワシをジロジロ見て。幼子に劣情を催すタイプなのか?」
指の先まですっぽりと制服の袖に隠れてしまってる手を振ってニヤリと笑うその姿は、いつも以上にちみっちゃかった。
え、なにロリ化?
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