第3話

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校舎を出ると辺りは夕暮れ時で、すでにグラウンドでは野球部とサッカー部が後片付けを忙しげにしている時間帯だった。 女と二人並んで歩きながら校門を出て 「俺、マンションで一人暮らししているから、今から来るか?」 女は一瞬だけ考えて 「天井が……天井が鏡になっているホテルがいい」 「カガミ?」 女の大胆な発言に驚いた。
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