第3話

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「あんた……何を考えてやがる?キスだって初めてだったんだろ?」 俺は女を組み敷いたまま女の腰に片手を回した。細い割に出るとこ出てやがる。 「あんな映画、初めて見たの。五つ上の従姉のマンションに泊まりに行った時に見たのよ。家じゃ見せて貰えないし。あなたが出ていたあのシーンにドキドキして、これから何が始まるんだろうって。どんな風になっちゃうんだろうって……不思議な感覚で見ていたの。あなたの背中の刺青から目が離せなかったし場面が変わってからも鮮明に目に焼き付いていた」
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