第3話

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女の白い耳に唇を当てて 「それって……俺に興味があるんじゃなくて……そう言う行為に興味が出ただけじゃねぇか?」 女はくすぐったい顔をして 「そうかも知れないけど……映画の中に居た人が目の前に居るのよ?ドキドキして当然でしょ?」 「言っとくけど、あのシーンに俺の顔は映し出されてねえ。映っているのは背中の刺青だけだ」 「あなた……笑うと有坂美冬によく似ているわ。横顔だってそっくりだし。それで十分興味を持つわよ」 「俺に抱いて欲しいのか?」 「うん」
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