第3話

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「かわいい?」 「うん。だって……あんな派手な刺青を施して中学の問題も出来ない人が大学行きたいだなんて。なんか……心境の変化って感じ?」 大きな目をパチクリさせてプリントに向かい出した俺を覗き込んできた。 「そんなとこだ。おい、それより早く教えてくれよ」 女が俺の椅子の横にピタリとくっ付いて来て、制服の胸ポケットに差していたシャーペンを取り出して、説明し始めた。
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