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器具を一つ一つ、手に取って眺める。
「噂通りだ。サイトで色々、情報が飛び交っているんだ。中にはβl@ck★OUT専用のサイトもある。他にも優良プレイヤーになるために、ネットでプレイヤーを募集してたりな」
そっか。思いもしなかったけど、ネットを使って人を募集する手段があったのか。
さすが仁だ。既に俺よりβl@ck★OUTの事を知っている。
「まあ。本当はサイトも見せてあげたいんだけど、このパソコンは起動させるとβl@ck★OUTが始まっちまう。それより……」
仁は観察を辞めて、俺に視線を向けてきた。
「紹介で困ってたんだろ? 俺がやるから安心しろ」
「──!」
あらかじめ決意したような言い方。俺はそれに対し、慌てて返事をした。
「お前、どんなゲームか本当にわかってんのかよ!死ぬかもしれないゲームだぞ!」
仁は俺から視線を外し、再び説明書を読みなら口を開く。
「わかってるさ。やったら死ぬかもしれない。
でもやらなかったら、お前が死ぬかもしれないだろ?」
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