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今度は誰だよ!
機械音声は、耳元のすぐそばで語られるように聞こえてきたから、感覚的にヘッドフォンのせいだと、すぐに気付けた。
今回のは、心の中で響くような感じだ。なんだ?自分の心に、直接話しかけてくるような、この不思議な感覚は……。
これもゲームの力なのか?
「──!」
気付けば、ノコギリは俺の目の前で振りかざされていた!
やばい!一気に緊張感が膨れ上がる!
振り上げられたノコギリから感じるのは、紛れもないリアル。
一瞬で恐怖感に埋め尽くされた俺は、体を動かす事を忘れた。
そいつは、けたたましい笑い声を上げながら、ノコギリを振り下ろす!
に、逃げなきゃ!
それでも、俺が動けたのは腰を抜かす程度だった。
上から一直線に振り下ろされたノコギリは、右腕をかすめる!
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