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「ぐああ゛」
閃光が走ったように、右腕に強烈な痛みが襲いかかる!同時に血が舞った!
「ああ゛」
俺は思わず、刀を地面に落とし、左手で斬られた箇所を抑え込んだ!
傷口は焼けるように熱くなり、抑えた指の隙間に血が侵入し漏れてくる。初めて見た大量に流れる自分の血。
目眩がする程の痛みは、現実そのものである。
これは、ゲームなんかじゃない!痛みはそのままだ!
つい数十秒前まで、楽しもうとしていた自分がバカだった!
視線を上げると、既にノコギリを振り下ろす準備に入っている!
逃げなきゃ!
逃げなきゃ、殺される!
「ガハハハハ!」
遠くから聞こえてくる笑い声。
『逃げろ!』
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