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俺は刀を拾い、渾身の力を振り絞り走り出した!
向かった方角はアパートの敷地から見て、左。
つまり住宅街が続く道の方へ俺は逃走した!
「あっ!待て!」
もうどうなろうと構わない!
敵に背中を見せ、全力で逃走する!
傷口がドクドクと脈をうつ。血を抑えるために使っていた左手は今、刀を持っている。それにより、傷口からは溜まっていた血が一気に溢れた!
『痛いか?痛いだろうな。良いか?その痛みを絶対に忘れるな』
まただ!心の中でまたあの声が響く。
走りながら、後ろを振り返ると、俺を取り囲んでいた奴らが、全力で追いかけてきていた!
「痛てぇ!痛てぇよ!」
殺される思いで、胸は一杯だ。
GAME OVER?
それで済むなら、早く終わって欲しい。
二度とこんなゲームやるか!
「──!」
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