セミナー

恐ろしい言葉が、多々並べられている。

俺は冷や汗を掻きながら、紙を仁に返した。

この鎌が、血で染まる時が来るのだろうか？
意外とその時は近い気がする……。

さらに箱の中には、柄と同じ色のロープが付属品として入れられていた。

仁は何も言わず、柄の先端と刃の手前に空いた、小さな穴にそれを通し、器用に調整して大きな輪っかを作り上げる。

なるほど。これで鎌を背負えるようになるのか。

「次は私が開ける！」

この鎌を見て、よく平然としていられるな。

美沙は自分のダンボール箱を開け始めた。

寧ろ、瞳は輝きに包まれている。

まるで、誕生日に貰ったプレゼントを開けるような表情だ。

俺と仁は、美沙の左右から箱の中を一緒に覗き込んだ。