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一体、何だったんだ……今のは。
「多分俺達より相当、上のプレイヤーだろうな」
声出す事すら、忘れていた。仁の言葉にそれを気付かされ、視線を二人に向けると額に冷や汗を浮かべている。
自分の額に手を伸ばすと、同じくべっとりとしていた。
死線を潜り抜けたってのは、まさしく今の出来事だ。
最初に俺に襲いかかってきた奴らよりも、雰囲気からして遥かに上だった。
下手したら、優君よりも……。
「何で上のプレイヤーってわかったんだ?やっぱり雰囲気か?」
「雰囲気ってのもあるけど、説明書にはプレイヤーがプレイヤーを狙うと、敵が襲いかかってくる事を知らせる機能があるって書いてあったんだ。
接触すれば戦闘モードが頭の中で始まる。
だが、奴らが来ても知らせる機能は全く作動しなかった。
そこから考えると、アイテム使ったりで何か特別な事やってるんだろ」
そういえば、最初に襲いかかって来た奴らの時は、頭の中で敵が来る知らせがあった。
あの緊張感で良くそんな冷静に考えられるな。
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