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「えー!まだよくわからないけど、ラッキーって事だよね!」
美沙は仁から紙を取り返し、大事そうに持って満面の笑みを浮かべた。
「とりあえず、玄関に俺達の支給品があるみたいだから確認しに行こう」
仁はダンボール箱から最後の紙を取り出して言った。
二人はポーチを腰につけ、DIMを収納する。
こんなにゆったりとしていて良いのか……?
いつ敵が襲ってくるか、わからないんだぞ。
思い出すだけで、身の毛もよだつ。
準備が終わると、俺達は玄関に移動した。
狭く短い廊下を歩き、ダンボール箱の前に辿り着く。
さっきは廊下から見ていたから、気づかなかったが一つはめちゃくちゃデカい。
いや高さなら通常のダンボール箱と同じだが、奥の長さは玄関の扉ぎりぎりまであった。
何が入っているんだ……。
おそらく積み重ねられた箱は美沙。
高価な箱の中には、スキルインジェクションが入っているに違いない。
そこから考えて、デカい方が仁だろう。
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