セミナー

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「とりあえず俺のはこっちだよな……」 棺桶のようにデカいダンボール箱に仁が歩み寄る。 蓋はきっちりガムテープで止められている。 さっきもそうだったが、俺の時はDIMの箱も支給品の箱もガムテープで止められていなかった。 何か意味があるのか……? 「うわー!すごく綺麗な箱……」 美沙が早速 重ねられた高価な箱に手を伸ばす。 近くで見ると、箱は様々な色に光る宝石のような石が散りばめられ、それが全体を虹色に見せた。 見る限り、少し重さがありそうだ。 「これは一番、最後に開けよ!」 美沙はそう言って、丁寧に箱を床に置く。 「さて……じゃあまずは俺の方から開けるか」 いつの間にか、仁はガムテープを剥がし終わり、蓋を開ける段階に入っていた。 俺と美沙の視線は同時に箱へ集まる。 仁は扉を開くように、巨大な横長のダンボール箱の蓋を持ち上げた。
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