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【突然、現れた鬼に戸惑う村人
元々、武士や戦とは縁がなかった村人は戦う術(すべ)を知らずに、逃げ惑う事しか出来ません
残虐な鬼は村人をいたぶり、酒や食べ物、家宝を奪っていきました
その日から鬼は、食料が無くなれば、再び村を襲いにやってくるようになりました
ある村人が、隠れて追跡したところ、鬼は海から少し離れた島に住んでいる事が発覚します
しかし、わかったところで村では狂暴な鬼に太刀打ちできません
罠を仕掛けてみましたが、鋼の肉体を持つ鬼には歯が立たず、逆に村人の一人が吊し上げられる結果に終わりました
やがて、村外れに住む、おじいさんとおばあさんもどこからか、鬼の噂を耳にします】
「桃太郎や!しっかり聞いておくれ!」
メッセージが終わると、また老婆の声が聞こえてきた。
「はい。しっかり聞いていますよ」
今度は優君の声が聞こえ、俺は瞑っていたであろう瞼を、ゆっくり持ち上げた。
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