鬼退治

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瞬間、優君が手を振ると、花火を打ち上げるように手からは灯された 炎が放たれる! 直後には、耳を割くような激しい爆発音が轟いた!耳なりと共に、頭上からは爆風が吹き荒れる! 打ちつけられたかと思えば、今度は波が高くなるようにイカダは上に持ち上げられた感覚に陥る! 無理だ!絶対に無理だ! いきなり、ミサイルが飛んでくるなんて思いもしなかった。 恐怖で凍りついた俺は、優君によって燃やされた奴らの光景を思い出してしまう。 「ここで死ぬプレイヤーが大半なんだ。正確にイカダを狙って、ミサイルが飛んでくるからね。だから、血によって島の周辺の海は真っ赤に染まっている」 淡々と話す優君。俺は恐る恐る、顔を上げた。 「――!」 驚いた事に仁と美沙は、俺と違い、しっかりと前を見ていた。
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