1086人が本棚に入れています
本棚に追加
すると、画面が切り替わると同時に、機械の中央付近に手のひら程の穴が開く。
なんだ、この穴？
━━━━━━━━━━━━━━
プレイヤーは四人いますか？
準備が出来次第、役の順番通りにボックスにＤＩＭを放り込んで下さい。
桃太郎……
犬……
猿……
雉……
━━━━━━━━━━━━━━
優君は自分のＤＩＭを取り出しながら、俺達の方を振り向いた。
「今回は、みんなを引っ張らなくちゃいけないから、僕が桃太郎をやるね。あとは自分の役の時に、ボックスにＤＩＭを入れれば、完了だ」
優君が、機械の中央付近に開いた穴にＤＩＭを入れると、画面では【桃太郎……沖田総司】と表示された。
なるほど。あの穴にＤＩＭを入れると、自分の役が決定するのか。
「俺が犬やるよ」
仁は、自分のＤＩＭを取り出し、ボックスに入れる。
「じゃあ、俺は猿で」
俺はポケットからＤＩＭを取り出し、ボックスに静かに入れた。
美沙は当然、雉になる。
全員がボックスにＤＩＭを入れ終わり、役が決まると優君が口を開いた。
「はじまるよ」
最初のコメントを投稿しよう！