もう一人の主人公

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普通に。そして冷静に考えろ。 こんな不可思議なゲームが世の中に出回るなんて、異常事態だろ。 現実世界と同じ様に作られたゲームの世界。 数多に用意されたクエストと、プレイヤー同士を戦わせる仕組みや他にも幾つもルールがある。 しかも、実際に自分がその場にいる感覚。現代のゲームで考えれば、ありえない話だ。 まだ俺はゲームをしてないから、この話は確定とは言い難いがな。 俺の直感が疼いている。 このゲームには、何かが隠されている。 それは想像の範疇を遥かに超える凄まじいものだ。 俺がこのブラックアウトの謎を必ず解く。 そう。ついに今夜から俺はブラックアウトをプレイする。 「ヒカルさん!ヒカルさん!聞いてます?桃香さん、来たらしいですよ!」 そう言うと、雑魚1号はホールへ出て行った。 つい考えに入ってしまうと夢中になる癖が、俺の悪いところだ。
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