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地面を燦々と照らす太陽が落ちる頃、多くの部分が影になり、夜が訪れようとしている。
あれから四時間は待った。
テレビゲームのRPGなら、こういうのは飛ばして一瞬で夜になるもんだが、リアルに夜が来るのを待つハメになった。
村長の家の後は、一軒 一軒他の家を回ってみたが、皆 大した情報は喋らず、大事なことを訊こうとすると口を揃えて宴の準備が忙しいからと、どこかへ行ってしまう。
情報が得られないとわかった俺達は、ブラブラしているしかなかった。
そして、やっと夜を迎えようとしている。
村の中心には、木で組まれた矢倉のような物が急速に作られた。
どうやらこれを燃やして、神とやらを祭るらしい。
その後は村長の家で宴だ。
平穏無事な空気は壊れる気配はない。
それどころか、本当に何か起きるのか不安にさえ陥る。
そんな中 村長が村人全員を集めて、儀式を始めた。
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