月下の誓い

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やがて歌が終わり、矢倉の火は灯されたまま、村長の家で宴が始まった。 酒やご馳走が大量に運ばれ、村長を中心とした村中の人間が盛り上がる。 何でも、矢倉に灯された炎は今晩は絶やさないように木々を加えるのが恒例らしい。 交代交代で宴会を抜けて、巨大な炎に木を加えに行く作業が繰り返される。 雑魚2、3号は村人に混じり、酒を飲み、歌って盛り上がっている。 俺は村長の家の寝床で、横になりながら何か起きる気配を探っていた。 ゲームの中でも眠くなる事に驚きだ。情報になかった。 「何も起きないっすね」 だいぶ落ち着いたのか、雑魚1号は穏やかな口調で俺の隣に腰掛ける。 相変わらず、盾はしっかりと手に握られていた。 「ああ」 村中が騒ぎ 村中がはしゃぎ 村中が酔いしれた 俺も今日は何も起きないと思いかけた…… その時だった!
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