2128人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう 帰りましょうよ。ヤバいっすよ。あれは」
浮かび光る文字によって、周りが見渡せるようになっている。
振り返れば、俺の後ろには、雑魚1、2、3号が立っていた。
喋りかけてきたのは声からして、雑魚1号だろう。
「やめたいのか……?」
俺の問いに雑魚2号は、手と首を同時に横に振り、口を開いた。
「何、言ってんだよ!翔太!こんなに楽しいゲームやめるわけないっしょ!さっ、ヒカルさん。続きをしましょう」
雑魚3号も2号の言葉に頷く。
こいつらは、死や痛みが関係してくる事を知らない。
だから、恐れがないんだ。
それに対し、今の雑魚1号の反応は当然だろう。
そりゃ 怖いよな。
俺は浮かび上がる“いいえ”という文字に触れた。
最初のコメントを投稿しよう!