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一旦 落ち着き、ジジイとババアの家を後にした。
後ろを振り返ると、ジジイとババアが爽やかな笑顔を浮かべ、手を振っている。
ジジイの話によると、家を出て左の道沿いに歩いていけば自然と村へ辿り着けるらしい。
逆に右に行けば、鬼ヶ島に行ける海岸に着く。
平穏で長閑な空気。視界いっぱいに広がる畑。
遠くには、山が幾つも霞んで見えた。
「畑ロード!」
雑魚2号と3号はふざけながら先頭を歩き、少し離れて俺が足を進め、さらに十m程 離れた場所には盾を担いだ雑魚1号がいる。
雲一つなく、晴れ渡る空。青色はやはり本物である。
しばらく歩いて行くと……。
ようやく、村らしきものが見えてきた。
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