謎の同級生

17/32
前へ
/32ページ
次へ
進路を変更する際に、集中して相手を観察した。 予想通り、あまりの俺の狂いっぷりに、 ビクついてるのか 怖じ気づいたのか 怯んだのかは、わからないがとりあえず引いていた。 地面を思いっきり蹴って、三人のうちの右側の奴に、ぶつかっても良い覚悟で突撃していく! 「いやああぁあ!」 「うわっ!何だ!こいつ!」 そいつは慌てて足を動かし、外側に仰け反った。さらに真ん中の人間も僅かに左側へ移動する。 まるで俺に道を譲るように、綺麗に右の道が開けた! 『ほらな。言った通りだろう?』 サッカーでDFを華麗に抜く時、きっとこんな感覚なんだろう。 俺は右側と真ん中の人間の間をかいくぐった!
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1840人が本棚に入れています
本棚に追加